【分析】ミズノ GX (2018)
ヘッドの特性は、とてもオーソドックスなので、幅広い層のゴルファーにお薦めできます。しかし、全体的に見て、少々ちぐはぐな設計です。球の上がり易さとしては、平均的以上のヘッドスピード以上の方がターゲットとなります。10.5°なら40m/s前後、9.5°なら43m/s前後の方にちょうどいいです。それに対して、クラブの総重量的には、遅めのヘッドスピード(37m/sぐらい)の方がターゲットになります。結果として、このクラブ全体としてのターゲット層は、すごく狭くなります。ヘッドスピードが平均よりも少し遅くて、スイング的には球が上がり易い方(ドライバーでアッパーブローにスイングできる方)がターゲットです。さらに言うと、フェードを持ち球にしている方です。上記のターゲットはあくまでも10.5°の場合です。ミズノさんには大変申し訳ないですが、9.5°の方は、もし標準シャフトをそのまま使うんだとしたら、ターゲットゴルファーのいない無用の長物だと思います。ただし、特注やリシャフトで重いシャフトを挿すなら話は別です。ヘッド特性はとてもオーソドックスでくせがないので、幅広い方にお薦めできます。ヘッド重量が軽い訳ではないので、少し重めのシャフトを挿しても全く問題ありません。平均的なヘッドスピードの方(40m/s前後)なら60g前後のシャフトをお薦めします。速めのヘッドスピードの方(43m/s前後)の方なら60g台のシャフトをおお薦めします。もし、そういうリシャフトされた中古クラブを見つけたら、それはめっけものですね。