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【分析】プロギア エッグ インパクト・スペック (2017)

 

プロギア エッグ インパクト・スペック (2017年モデル) のクラブ特性を物理学的に数値データで分析しています。数値とグラフを見れば、このドライバーがあなたにマッチするかどうか一目瞭然です。ぜひ、理想のドライバー選びにお役立てください。

 

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弾道の高さの分析

弾道の高さは、ドライバーの飛距離に大きな影響を与えますので、適切なロフト角のクラブを選びたいですよね。物理学的には、弾道の高さはリアルロフトと重心深度の組み合わせで決まります。

☞「リアルロフト」って何?ソールに書かれている数字のこと?(ClickでOpen)

☞重心深度が深いとどうして弾道が高くなるの?(ClickでOpen)

 

ロフト角の数値

表示ロフト 10.5度
リアルタイム 11度
表示ロフトとの差 +0.5度
分類 4.リアルロフトが少しプラス
ラインナップ 10.5度、11.5度
解説 リアルロフトは表示ロフトに対して+0.5度です。少し差がありますね。弾道がやや高めになります。

 

重心深度の数値

重心深度 45mm
市場平均 38mm
市場平均との差 +7.0mm
分類 5.かなり深い
解説 重心深度は市場平均に対して+7.0mmです。かなり深いですね。弾道がかなり高くなります。

 

弾道の高さは?

 

弾道の高さの解説

重心深度が凄く深いので、極めて球が上がり易いです。ロフトラインナップに11.5°があることからも分かりますが、これはヘッドスピードが遅い方をターゲットにしたクラブです。

ヘッドスピードが遅めの方(37m/s前後の方)でも、表示ロフト10.5°で十分すぎるほど球が上がります。

11.5°の方は、シニアの方や女性にちょうどいいと思います。

同じシリーズのただの「エッグ」よりも更に球が上がり易いです。

ヘッドスピードが平均的以上の方(40m/s以上の方)は、間違ってもこのクラブを。買わないようにしてください。

 

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球の捕まりの分析

「球の捕まりが良い」とは「球が右に飛び難くなる」ということです。「球の捕まりが悪い」とは「球が左に飛び難くなる」ということです。右にミスしやすい方は捕まりの良いクラブ、左にミスしやすい方は捕まりの悪いクラブを選べば、OBが激減すること間違いなしです。

物理学的には、球の捕まりは重心角とネット軸回り慣性モーメント(NOMI)の組み合わせで決まります。ネット軸回り慣性モーメント(NOMI)の数値は、ヘッド重量に比例し、重心距離の2乗に比例します。

☞重心角が大きいとどうして球の捕まりが良くなるの?(ClickでOpen)

☞重心距離が長いとどうして球の捕まりが悪くなるの?(ClickでOpen)

 

重心角の数値

重心角 30度
市場平均 23度
市場平均との差 +7.0度
分類 5.かなり大きい
解説 重心角は市場平均に対して+7.0度です。かなり大きいですね。球の捕まりがかなり良くなります。

 

重心距離の数値

重心距離 42mm
市場平均 39mm
市場平均との差 +3.0mm
分類 4.やや長め
解説 重心距離は市場平均に対して+3.0mmです。やや長めですね。その分だけNMOIが大きくなるので、球の捕まりが少し悪くなります。

 

ヘッド重量の数値

ヘッド重量 201g
市場平均 198g
市場平均との差 +3g
分類 3.平均的
解説 ヘッド重量は市場平均に対して+3gです。平均的と言って良いでしょう。

 

ネック軸回り慣性モーメント(NMOI)の数値

ネック軸回り慣性モーメント(NMOI) 12607gcm^2
市場平均 9477gcm^2
市場平均との差 +3130gcm^2
分類 5.かなり大きい
解説 球の捕まりを左右するNMOIの数値はかなり大きいです。球の捕まりがかなり悪くなります。

 

球の捕まりは?

 

球の捕まりの解説

重心距離が長めのため、NMOIが大きく、球の捕まりが悪くなっています。と思いきや、重心角も大きいため、球の捕まりが補われています。その結果、球の捕まりは、さほど悪くないです。

同じシリーズのただの「エッグ」よりも少しだけ球の捕まりが良いですね。

 

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指向性の分析

ドライバーは、「飛距離重視型」と「安定性重視型」に大別されます。低重心で有効打点距離が長ければ「飛距離重視型」、ヘッド慣性モーメント(MOI)が大きければ「安定性重視型」です。当サイトでは、これを「指向性」と呼ぶことにします。

大変残念なことに、物理学的に「低重心」と「大きいMOI」は両立しません。低重心にしようとするとMOIが小さくなってしまい、MOIを大きくしようとすると重心が高くなってしまうのです。どちらを重視するか、迷うところですよね。

☞低重心だと飛ぶのはなぜ?(ClickでOpen)

☞MOIが大きいとどうして球が安定するの?(ClickでOpen)

 

ヘッドの高さの数値

ヘッドの高さ 53mm
市場平均 54mm
市場平均との差 -1.0mm
分類 3.平均的
解説 ヘッドの高さは市場平均に対して-1.0mmです。平均的と言って良いでしょう。

 

重心の高さと有効打点距離の数値

重心高さ 32mm
市場平均 31mm
市場平均との差 +1.0mm
分類 3.平均的
低重心率 60%
市場平均 58%
市場平均との差 +2%
分類 3.平均的
有効打点距離 21mm
市場平均 23mm
市場平均との差 -2.0mm
市場平均との差 2.やや短め
解説 有効打点距離がほんの少し短めです。

 

ヘッド体積の数値

体積 452cc
市場平均 450cc
市場平均との差 +2cc
市場平均との差 3.平均的
解説 ヘッド体積は市場平均に対して+2ccです。平均的と言って良いでしょう。

 

ヘッド慣性モーメント(MOI)の数値

慣性モーメント(MOI) 4700gcm^2
市場平均 4288gcm^2
市場平均との差 +412gcm^2
分類 4.やや大きめ
解説 オフセンターヒットに対する寛容さを左右するMOIは、やや大きめですね。オフセンターヒットに対して、やや寛容です。

 

指向性は?

 

指向性の解説

同じシリーズのただの「エッグ」よりも、こちらの方が慣性モーメントが大きくて、優しいですね。

 

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アイアンとのマッチングの分析

クラブの振り易さは、総重量と長さで決まります。重いクラブより軽いクラブの方が振り易く、長いクラブより短いクラブの方が振り易いですよね。

アイアンはモデルによって総重量がかなり違います。5番が430gの重いアイアンもあれば、370gの軽いアイアンもあります。重いものと軽いものでは、振り易さが全く別物ですよね。アイアンの振り易さとドライバーの振り易さが、感覚的に似通っていれば、ゴルフをするのが凄く楽になります。

しかし、ここで問題が浮上します。例えば、5番が400gのアイアンを使っていたとします。では、それと振り易さが似通ってくるドライバーというのは、いったい何グラムで何インチなのか?ということです。下にグラフ化してありますので、ご参考になさってください。

☞クラブの総重量についての記事はここをClick

☞クラブの長さについての記事はここをClick

 

クラブの総重量の数値

クラブ総重量 285g
市場平均 298g
市場平均との差 -13g
分類 2.やや軽め

 

クラブの長さの数値

クラブの長さ 44.5inch
市場平均 45.5inch
市場平均との差 -1.00inch
分類 1.かなり短い

 

体感重量は?

 

アイアンとのマッチングの解説

軽いだけではなく、短いです。体感重量はもの凄く軽いです。高齢なシニアの方や女性でも十分に振り切れますね。

シニア向けのクラブは、このぐらい体感重量が軽い方が好ましいと私は思います。

多くのメーカーは、シニア向けのクラブで、クラブ長を長くします。「飛び」を売り文句にしたいからです。でも、そんなことをしても、ヘッドスピードが上がったりはしないんです。だって、長くしたら体感重量が重くなってしまうのですから。

このクラブは、軽いだけじゃなく、クラブ長も短くしています。シニアの方や女性のことを真剣に考えた結果、この設計にいたったのだと思います。やっぱ、プロギアさんは、ちゃんとしたメーカーですね。

 

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総評

これは、シニアや女性をターゲットにしたクラブです。体感重量がもの凄く軽いし、球もめちゃくちゃ上がり易いです。シニアの方や女性のことを真剣に考えた結果、この設計にいたったのだと思います。

平均的以上のヘッドスピードの方は、このクラブのターゲットではないので、間違ってもこのクラブを。買わないようにしてください。

 

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プロギア エッグ インパクト・スペック (2017)
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